サマーキャンプ:Green Camp Bali に参加しました

海外のサマースクールってエージェントを通さないとダメ? 
ちょっと敷居がが高そう…

サマースクールやサマーキャンプ。子どもが生まれる前は気にも留めなかったこの言葉。子どもが生まれると、それまでとは異なる種類の情報がアンテナに引っかかってくるようです。夏休みや長期休暇の過ごし方の選択肢の一つとしてサマーキャンプを考えてみようというご家庭もあるのではないでしょうか。

2023年夏、子どもたちがバリ島のGreen Campに参加しました。4月に参加したイベントでGreen Schoolを知り、自分でもGreen Schoolの情報をサーチしてみて、ここだ!と。子どもたちに「面白そうな学校があるんだけど、夏休み行ってみる?」と聞くと「行く!」と即答。Green Campまでの道のりをシェアしたいです。

目次

海外サマーキャンプ、エージェントを通した方がいい?

長期休暇に子どもたちをキャンプに送り出し、自然に親しむ機会を持ってもらう。親元を離れ、見知らぬ土地で、初めて会った仲間たちとの共同生活を通して成長していく。夏休みが半端なく長い欧米では100年近い歴史を持ち、毎年各地で多種多様のキャンプが催されています。

日本でも各地でさまざまなサマーキャンプやサマースクールが開催されていますが、せっかくまた海外へ自由に行けるようになったのだから、海外のサマーキャンプへ参加してみたい!ネットに情報が溢れているので自分で探す、というのもありですが、見知らぬ土地のサマーキャンプを、子どもを安心して預けられるか、というところまで含めて0の状態から探すのはなかなか大変。

そんな時に参考になるのが、留学エージェントが開催するイベント。人気の国、穴場の国、どんな施設か、プログラム内容など情報の宝庫です。留学エージェントの目から見て問題ない学校が選ばれているのも安心どころ。ここだ!というところが見つかれば、もちろんそのまま申し込みに進んでもいいのですが…

旅行に行くときに、ホテルや航空券を自分で手配しているのなら、サマーキャンプも自分で手配してみませんか?本格的な高校・大学進学といった手続きとなるとエージェントを通すメリットも大きくなってくると思いますが、サマーキャンプなど短期のものは自分でも簡単に手続きできます。

気になるキャンプを見つけたら、直接その団体のホームページを覗いてみて、キャンプの料金設定を確認してみてください。留学エージェントを通すより安いはずです。値段の差とエージェントを通すことで得られるメリット(日本語サポートなど)を天秤にかけて、自分に合う方を選んでくださいね。

Green Cmapってなに?

インドネシア、バリ島。ウブドという田園地帯が広がるエリアにGreen Schoolというインターナショナルスクールがあります。他のインターナショナルスクールと大きく異なる特徴が、持続可能な生き方をテーマにし、それを実現するためのグローバルコミュニティを構築していくことを目標に掲げているところ。バリ島以外にもニュージーランドと南アフリカにスクールがあり、2026年にはメキシコにも開校を予定している、今の時代ならでは、の学校です。

そのGreen Schoolが運営しているキャンプがGreen Camp。より多くの人に持続可能な生活とは何かを理解してもらおうと、さまざまなタイプのプログラムを提供しています。子どもだけのキャンプから家族参加型のものまで。期間も通いで3日間のものから、泊まりで1週間ほどのものまでと豊富にあります。

さて、Green Camp。サマーキャンプと謳っていますが、一年中開催しています。夏休みだけでなく、バリ島に行けるタイミングで開催中のキャンプに参加してみることができるのも、Green Campと魅力です。ただし、人気のキャンプは早く埋まってしまいます。私は家族で参加でき、竹でできたコテージに泊まれる(それぞれにインドネシアの島の名前がついていてとても素敵!)Faimly Campに参加したかったのですが、4月の時点で8月開催分はすでに埋まっていました。

Green Camp、申し込みは?

申し込みはとても簡単。希望するキャンプの横にあるENROLL NOWをクリックして、必要事項を記入して、クレジットカードで支払うだけ。

クレジットカードはVISA、 Master、 JCBが利用可能です。いつも使っているセゾンVISAカードで支払いたかったのですが、何度やっても使えないと拒否されました。Masterも然り。でもJCBで入力したらすんなりと。クレジットカードは複数枚用意して申し込みに臨んだ方が良さそうです。

クレジットカードでの支払いが終了すると、登録メールアドレスに領収書が届きます。それから…キャンプの始まる2週間くらい前までは音沙汰がないです。4月に申し込み、その後全く連絡がないと不安になるもの。気になってしまい6月末くらいにWhatsAppで問い合わせたら、ちゃんと登録されているから大丈夫よ、と返事が来ました。

個人手配だと、こういった問い合わせも自分で行うことになります。口コミも参考になりますが、ホームページに連絡先が明記されているか、気になるなら申し込み前に一度問い合わせをしてみる。返答の様子(リスポンスの早さ、文章などから受け取る印象)でオンラインの向こう側が垣間見えてきます。

キャンプ中の宿泊先

バリ島には格安〜最高級レベルのホテルが揃っているので、予算に合ったところが選べます。5日間キャンプに通うため、ウブド滞在中は宿泊費を抑えたい!ホテル予約サイトから予算や口コミ、星のバランスを考えて見つけたヴィラは一泊4000円ほど。

10部屋程のこぢんまりとしたヴィラなので、他の長期滞在の人たちやスタッフの方とたまにお喋りしたりと交流もあり居心地は良かったです。

どうやって通った?交通手段は?

バスや電車といった公共交通機関が発達していないバリ島ではGrabやGojekといった配車アプリが主流となっています。あらかじめ目的地を伝え、乗る前から料金が決まっている明朗会計なのですが… ウブドは地元の雇用を守るためにウブド内ではそれらを使わないでください、というローカルルールが。

大手外資ホテルに滞在ならまだしも、ローカルなお宿にお世話になっている身。表立ってGrab/Gojekは使わない方が良い、というのはジャカルタから遊びに来てくれたインドネシア人の友人も同じ意見。でも、ローカルタクシーはちょっと高め。1日(8時間)運転手さんを雇用すると日本円で7500円ほどに。(この価格もローカルの友人が周りに聞いたり交渉して、今はこの値段が適正だ、と教えてくれた値段。(*注 : 2023年8月時点)

学校に送り迎えに行くときだけ必要、ということで交渉して片道1000円✖4でお世話になりました。Green Camp以外のどんなサマースクールでも、宿泊先から学校までの交通手段を予め確認しておくと、思わぬ出費を避けられると思います。その他、今回の旅行・サマーキャンプに持って行って良かったものは下記にまとめてあるので、どうぞみてください。

子どもたちの感想

さて、肝心のGreen Campですが…   

ドキドキ120%の子どもたち。でも「ああ、先生たち慣れているな」と親の不安を一瞬で吹き払うような経験豊富な先生たちがうまく誘導してくれます。子供達の緊張をほぐすアクティビテを終えると、「ではお母さん、お父さんにさようならを」と後は完全に子どもたちだけのキャンプが始まりました。

キャンプの写真はないのですが… 毎日「楽しかった!」と報告してくれました。そりゃそうでしょ。ラフティング、クッキング、ココナッツツリークライミング、マッドレスリング、粘土制作、チョコレート作りなどなどタイムスケジュールを見ると「私も参加したい!」と手を上げたくなるものばかり。毎日出来立てのランチが提供されたのですが、こちらも「すごく美味しかった!」とのこと。インドネシア料理が主のようでしたが、5日間毎日異なるものが出てきたそうです。

お兄ちゃんが一番楽しかったというのは、クッキング。班ごとに異なるレシピを渡され、皆で協力して作ったそう。チャーハン(?)だったのですが、たまごは目玉焼きにしなくてはならなかったのに、担当の子がうっかりかき混ぜてしまい…そこからメンバーでどうしようかと工夫して美味しいチャーハンが出来上がったそうです。

妹ちゃんの一番はココナッツツリー登り。一番上、屋根より高いところまで登ったそう。(命綱をつけて登るとのこと)登りやすい木とそうでない木があるようで、妹のチームは何人も頂上まで登れたのに、お兄ちゃんのチームは誰1人登れなかったとか…

他にも毎日何かしら作って持ち帰ってきました。(凧は壊すことなくこのまま日本まで持ち帰って来れました!)

5日間の海外サマーキャンプで英語力は伸びるか?

我が家の英語履歴ですが、オンライン英会話を週に2〜3回受講して2年半ほど経ちました。「英語の勉強」というより「英語アレルギーを持たない」程度にゆる〜く続けています。お兄ちゃんは自分からはしゃべりはしないものの、相手の言っていることはまあまあわかるそう。妹ちゃんは、持ち前の明るさで適当に喋って楽しそうに毎回30分間を過ごしています。

さて、5日間キャンプに通ったあとの英語力ですが… 目に見えて上達する、とかはありませんでした。

参加者の中には2ヶ国語、3ヶ国語喋れるお友達もいて、コミュニケーションの架け橋となってくれていたそう。同年代の子のそういう姿を見ることは刺激になったようです。子どもたちもアクティビティを通して共通の目的に向かって知っている言葉やジェスチャーなどで伝えようと努力した模様。「結構通じた」とは本人談ですが。来年もまたどこかサマースクールには行きたいようです。

海外サマーキャンプに行く価値は?

なにを期待しているかによって「わざわざ海外まで」行ってサマーキャンプに参加するのに価値を見出せるかどうかが変わってくると思います。

我が家の場合、普段仕事をしている「自分にとっての夏休み」も大切なところ。海外にまた行けるようになったのだから、海外に行きたい!子どもたちにも異文化に触れる楽しみを体験してもらいたいけど、四六時中一緒、というのは普段でさえ学校やら習い事で離れる時間があるのに「きつい」というもの。

そこで見つけたサマーキャンプ。キャンプに参加することで、子どもたちはさまざまな国から集まった同年代の子どもたちと触れ合うことができます。私はその間のんびり自分時間。今回はデイキャンプだったので、離れているのは日中だけ。朝晩一緒にいられるので、心配や不安、ずっと一緒にいることでのストレスはありませんでした。

子どもたちは帰ってくるとその日の出来事を話してくれます。初日は「中国人は〜。韓国人は〜。」と何人だからという括り方で話していました。でも、参加している子どもたちとの交流が深まり、それぞれの個性が見えてくると「何人だから」という発言はしなくなりました。

そして5日間通って分かったことは、自分たちが日本で通っている学校と同じ、ということ。どこの国にも気の合う人もいれば、気の合わない人もいる。みんな同じなんだ、と。これから大きくなっても、このキャンプで感じたことを忘れずに、先入観にとらわれない生き方をしていってほしいです。

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • シゲサエママさま
    はじめまして。ebiと申します。

    2025年8月に
    Green Campの申し込みをする予定です。

    宿泊先からGreen Campまでの送迎に困っていたのですが
    大変参考になりました。

    1点お聞きしたいのですが
    宿泊先からお子さんだけローカルタクシーに乗せましたか?
    シゲサエママさんも日々一緒に通われたのでしょうか?

    お忙しいところ恐れ入ります。
    よろしくお願いいたします。

    • ebiさん、こんにちは。
      ご質問、ありがとうございます!来年夏にGreen Campへの参加を検討されているんですね。

      毎日の送迎は同行していました。子どもだけを乗せて運転手さんに送ってもらったり、迎えに行ってもらったり、はしませんでした。
      超長期滞在で、自分が毎月給与を支払い、自分の所有する車を運転してもらう、いわば「雇用」している専属のドライバーさんがいて信頼関係も十分築き上げているならありそれも可能かだと思います。
      ローカルタクシー(宿泊先に尋ねればその地域のタクシー会社を紹介してくれるはずです)の同じ運転手さんに5日間朝と午後の決まった時間に来てくれるようお願いしていましたが、やはりいい人でも短期間ではそこまでの信頼関係は気づけないので、私は毎日の送り迎えには自分も行っていました。

      ちなみに、ローカルタクシーは交渉次第。私は滞在先でのんびりしたかったので、毎朝宿泊先までタクシーで戻ってきて、午後の決まった時間になるとまたタクシーの運転手さんが迎えにきてくれました。
      お支払いは毎回ホテルに戻った時に、最初に決めた額をお支払い。一日単位で専属ドライバーに、と最初言われましたが、そこまで動き回るつもりはなかったので(1日拘束するより、朝夕の送迎だけなので安くして、と値段交渉材料にもなります)、必要な時はその日の朝お願いして、単発でお支払いしていました。(子どもたちがキャンプの間ウブドの中心地の方へ行く、とか)

      参考になれば幸いです。ebiさんとお子さんのGreen Camp体験が思い出深いものとなりますように!

      • シゲサエママさん
        こんばんは。

        とても詳しくありがとうございます!
        1人で乗せるのは不安かつ、滞在先でゆっくりしたかったので
        まさしく私もトライしたい!という方法を実施されていて、
        大変参考になりました。

        またお聞きしたいことでてきたら
        質問させてください。
        どうぞよろしくお願いいたします。

        • ebiさん、
          また何かありましたらいつでもどうぞ!
          2023年8月時点での情報にはなってしまいますが、雰囲気や様子など分かれば安心材料や対策も取れますよね。
          来夏はどう過ごそうかな、とあれこれ考える時間を楽しんでください!

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