Money2:長期投資で複利効果があるもの、いくつ知っていますか?

仕組みがわかりやすくて、長期投資で複利効果があるもの…
やっぱりNISAやiDeCoになるのかな?

何かと話題になるNISAとiDeco。投資を始めてもらおうと、年金にプラスして個人で老後資金を積み立ててもらおうと国が税制面で優遇してくれています。

私が旅行資金を積み立てるために始めたのは積立FX。 FXと聞いただけで「怖い」っていう感情、また出てきますよね。私も痛い目にあい、高い勉強代を支払ったこともありました。

FXと積立FXは違います。

FXはレバレッジを25倍までかけられるところも多く、経験した身での感想は ギャンブルに近い。 投資というよりは、投機に近いものがありました。

積立FXは外貨預金ほどのリスクだけど金利がよく、しかも積み立てられる、というもの。 ほら、外貨定期預金だと「怖い」ってなりませんよね。

しかし外貨預金は預金保険制度保護対象外となっているので、破綻した金融機関の財政状況によっては戻ってくる保証はなし…

でもちゃんとした業者さんが扱っている積立FXは金融商品取引法および関連法令に基づき、信託保全されているもの。だから万が一業者さんが破綻しても返還されます。

信頼できる金融機関・業者選び。これが本当に大事です。

目次

そもそもFXって何?

投資の原則は自分で仕組みを理解できるものに投資すること。 FXってなんでしょう?

まず「FX」ですが、Foreign Exchange(外国為替)の略です。

海外旅行に行くと、日本円から現地の通貨に両替しますよね。 このように、ある国の通貨を、別の国の通貨に交換することを指しています。

海外旅行から帰ってきて、余ったお金を日本円に再両替。 日本円⇄外貨の売買は交換時の為替レートの影響を受けます。

日本円を売って外貨を買った時より、外貨を売却して日本円を買い戻した時のレートが円安になっていれば、為替差益が出ることになります。

ここまでは、外貨定期預金と同じですね。
外貨定期預金も、あらかじめ決められた金利のほかに為替差益を期待することができます。
満期時の為替レートが定期作成時よりも円高になっている場合
日本円に両替してしまうと利息分を入れても損が出てしまうことがあります。
これが為替リスクです。
そもそも「リスク」とは将来どうなるか分からない振れ幅の度合い。
海外旅行での両替も含め、外貨を扱うときには必ず伴ってくるリスク。
再両替するタイミングを選び、自分が納得いく為替レートになるまで保有し続けることで回避するなど、対策は取れます。

FXの特徴①:レバレッジ

FXの最大の特徴かつ「怖い」というイメージを与える元となっているのがこのレバレッジ。

少額で大きな金額の取引ができるので、効率よく利益を狙えるのですが、それと同時に思わぬ損失の原因ともなりえます。

最大の25倍までレバレッジをかけると…

例えば1ドル=100円のときに1,000ドル購入するには10万円が必要。
レバレッジ25倍だとその25分の1の4000円で1,000ドル分購入ができることになります。

さて1ドル=110円になり、売却することにしました。
1ドルあたりの為替差益10円✖️1,000=10,000円
4,000円が10,000円になったよ!というのがキラキラしたレバレッジの物語ですが…

もし1ドル=90円になったときに売却したら…
1ドルあたりの為替差損(-10円)✖️1,000=(-10,000円)
4,000円を増やそうと投資したのにプラマイ0ではなく10,000円のマイナスになってしまいます。

え!投資した以上に減ってしまうの?

そう思いますよね。 株だって普通は買った株が紙切れになってしまっても購入資金分を失うだけで、マイナスにはなりません。

そもそもFXを行うにあたりレバレッジに応じた必要証拠金を口座に入れておかなければFXの取引はできません。

各社証拠金維持率が決められており、その基準を下回ると強制的にロスカット、自動売却されます。

円安になるまで辛抱強く待とう… と思っていたとしても、証拠金維持率が下回ってしまうとそれも水の泡に。

レバレッジを使うなら
仕組みを理解して
リスクが許容できる範囲
必要証拠金を十分に用意できる範囲
でやるのが鉄則です。

FXの特徴②:スワップ収益

スワップポイントと呼ばれる二国間金利の差が発生するのもFXの特徴。

低金利の国の通貨を売り、高金利の国の通貨を買えばその差額がスワップ収益となります。

しかも、買った通貨を持ち続けている間は毎日発生するのでその利益も(ほぼ)毎日もらえることになります。(ほぼ→週末や取引所がお休みの時は前もって支払われるため)

2022年から各国中央銀行がこぞって金利を上げているのに、日本は変わらず低金利のまま…

現状では日本円を売り、他国の通貨を買えばスワップ収益が発生する状況です。 (他国通貨を売って日本円を買う場合は、投資家がスワップポイント分支払わなくてはなりませんのでご注意を)

FXと積立FXの違い

①:日々発生するスワップポイントの扱い

FX業者によって異なる部分もありますが 

FX :貯める・引き出す
積立FX:貯める・受け取る・再投資する

となってきます。

「貯める」は毎日発生するスワップポイントを貯めていくこと。貯めたスワップポイントは円で受け取ります。

「引き出す」は、未決済(売却しない)でスワップポイント分だけを引き出せる業者もあれば、決済時(売却時)にそれまでのスワップポイントをまとめて受け取ることしかできない業者もあります。こちらも円での受け取りとなります。

「再投資する」は積立FXの方にだけ入ってくる選択肢です。

これも業者により取扱の有無が変わってきます。 再投資を選ぶと、毎日発生するスワップ収益で、外貨をまた買い付けてくれます。 まさに複利の効果が期待できるのがこの「再投資」です。

②:短期戦か長期戦か。運用期間の違い

FXと積立FXを比べた場合

最初から長いスパンで考えてる人が積立FXを
早く成果を出したいと願う人がFXを使うでしょう。

短期間で利益獲得を目指すFXは、自然と投資金額は大きく、レバレッジは高く設定することになります。

FXの取引時間は為替市場が開いている平日の24時間。日本だけでなく、海外市場も影響してきます。 寝ている間に何かあったら… 投資金額が大きいと気になりそうです。

積立FXは「積立」が示すようにコツコツと続けるもの。

購入通貨・1ヶ月の購入額・購入頻度・レバレッジを決めてスタートさせます。 あとは自動でその内容に従って買い付けてくれます。レバレッジ1倍の場合なら購入資金が足りなくならないよう注意するだけで大丈夫。 夜もぐっすり眠れます。

定期的に買い付けてくれるので、買い付けの為替レートも分散化。

ドル・コスト平均法の恩恵も長期投資することで得られます。 スワップポイントを「再投資」にしておけば、さらに外貨の平均取得金額を押し下げてくれることに。

ライフプランに合わせた資金づくりに活用できそうだと思いませんか?

「FX」とつくだけで怖がらないで

FXがどんなものか、少しその姿が見えてきたでしょうか。

知らないとどこかで見聞きした情報が増殖され、「怖い」となってします。

でも、その中身を少し覗いてみると… FX=Foreign Exchange(外国為替)というだけで怖がっていたのかと、少しおかしく思えてきますよね。

FXだけに限らず、どうぞ投資はその内容まで踏み込んでみて

理解ができなければ手をつけない
理解ができるなら、そこからどうするか決めていく

のスタンスで向き合ってみてください。

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